第1回弘前大学COI特別講演会を開催しました。

 本学大学院医学研究科基礎大講堂において、4月28日(月)、名古屋大学総長補佐で同大学医学部附属病院先端医療・臨床研究支援センター教授の水野正明氏を講師に招き、「健康寿命を延ばすための健康つくり・街つくり~名古屋大学における取り組みを中心に~」と題した特別講演会を開催しました。
 本講演会は、文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択された、本学と企業及び自治体で組織する「脳科学研究とビッグデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」をテーマとした研究拠点の活動を推進するにあたり、コホート研究の知見をより深めること等を目的として開催しました。講師の水野先生はCOI STREAMにおいてCOI構造化チームの委員を務められています。
 講演会では、介護を必要とする高齢者が最も多くなる「2025年問題」を取り上げ、青森県の現状はその先行モデルとなっていると説明され、要介護者を減らし健康寿命の延伸を図るための解決策として、地域でつくる「地域包括ケアシステム」を紹介し、名古屋大学で取り組んでいる要介護者を取り巻く医師や福祉関係者などの他職種間で情報を共有することができる「電子@連絡帳」システムなどの実例を紹介されました。
 参加した約70名の学生、教職員及び自治体や企業等関係者は、水野先生の講演に聞き入り、講演後には熱心に質問をするなど知識を深めていました。