平成28年1月8日(金)、弘前大学大学院医学研究科基礎棟第2講義室において、京都大学大学院医学研究会臨床システム腫瘍学 教授の 奥野 恭史 氏を講師にお招きし、「ライフビッグデータの医療健康分野応用研究の最前線」と題した特別講演会を開催しました。
本講演会は、弘前大学が文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択され、「略称:革新的『健やか力』創造拠点」として、企業および自治体とアンダーワンルーフの下「認知症・生活習慣病研究とビッグデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」を進めております。本講演会は、この活動を推進するにあたり、更なる知見を深めることを目的に実施しているもので、今回で14回目の開催となります。
講演会では、ビッグデータからの予測医療と個別化医療についての現状と今後の展望,実施臨床データ(がん患者)を用いたビッグデータ解析による余命予測(終末期医療開始の基準,過剰治療の回避,患者負担の軽減,医療費削減),ゲノム規模の遺伝子タイプに基づく個人個人の体質に最適な医療など最新の医療健康分野応用研究の様々な取り組みについて、御講演いただきました。
当日は約90名の一般の方、学生や教職員、企業等関係者が聴講し、講演後にも奥野先生に個別に質問を行い、熱心な意見交換がされていました。
今後、本拠点ではビッグデータ解析研究等への知見を深め一層強化し、COI事業を展開する予定です。
中路研究リーダー |
京都大学 奥野先生 |
質問する聴講者 |
熱心に聞き入る聴講者 |