平成28年2月24日(水)、弘前大学大学院医学研究科基礎大講義室において、東京大学医科学研究所 ヘルスインテリジェンスセンター 健康医療データサイエンス分野 教授 井元清哉氏を講師にお招きし、『ゲノムビッグデータ時代の予防医療応用研究最前線』と題した特別講演会を開催しました。
本講演会は、弘前大学が文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択され、「略称:革新的『健やか力』創造拠点」として、企業および自治体とアンダーワンルーフの下「認知症・生活習慣病研究とビッグデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」を進めております。本講演会は、この活動を推進するにあたり、更なる知見を深めることを目的に実施しているもので、今回で17回目の開催となります。
講演会では、クオンタイムシークエンシングの実用性検証,全ゲノムシークエンスデータの解析・解釈研究,行動変容調査研究とデータシェアリング,またハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんを例に挙げ,遺伝子検査の結果,BRCA1と呼ばれる遺伝子に変異があり,乳がん・卵巣がんになる確率が一般の人よりもかなり高いことが分かったため,手術を行ったなど興味深い話などゲノム情報に関する様々な取り組みについて、御講演いただきました。
当日は約70名の一般の方、学生や教職員、企業等関係者が聴講し、講演後にも井元先生に個別に質問を行い、熱心な意見交換がされていました。
今後、本拠点ではビッグデータ解析・コホート研究等への知見を深め一層強化し、COI事業を展開する予定です。
中路研究リーダー |
東京大学 井元先生 |
質問する聴講者 |
熱心に聞き入る聴講者 |