弘前大学と青森県、弘前市は9月23日(金)、「弘前大学COIヘルシーエイジングイノベーションフォーラム2016」を一橋講堂(千代田区)で開催いたしました。
本フォーラムでは、2013年に国のCOI(センター・オブ・イノベーション)STREAMに採択され今秋の中間評価で最高評価Sを獲得した弘前大学COIが、参画する産学官金民のトップリーダーと一堂に会して、成果実績や今後の展望について発表・討論を行いました。
本学による短命県返上実現と寿命革命を最終ゴールに行っている健康づくりの取組みや研究は、各界で大きな話題となっており、当日は有名企業や研究機関を中心に、市民、マスコミも含めて全国から約700名が来場しました。事前申込の段階で満席となっていましたが、立ち見参加者も大勢押しかけ、本学への期待の高さが感じられました。
プログラムのスタートは、弘前大学 佐藤学長、青森県 三村知事、弘前市 葛西市長の開催挨拶、(国研)科学技術振興機構 濵口理事長より共催挨拶、文部科学省 土屋顧問(前事務次官)とCOI STREAMビジョン1 松田ビジョナリーリーダー、COI STREAMガバニング委員会の小宮山委員長から来賓挨拶を頂戴しました。
基調講演では、本学COI 中路研究リーダーが「市民と巻き起こす真の健康イノベーション」と題してご登壇。新しい健診の開発にもふれ、後日マスコミで大きく紹介されました。
その後、(公社)久山生活習慣病研究所 清原代表理事のご講演、楽天㈱ 執行役員 濱野氏と著名な料理研究家 浜内氏、㈱ベネッセホールディングス 西村事業開発部長、イオンリテール㈱ 梅本特別顧問にご登壇いただきました。
続いて本学医学研究科(社会医学講座)の高橋准教授と、ビッグデータ解析チーム―京都大学大学院医学研究科の奥野教授、東京大学医科学研究所の井元教授、東京大学大学院医学系研究科の松山教授、名古屋大学医学部附属病院の平川講師―に発表いただきました。
そして本学COIの参画機関(ライオン、花王、エーザイ、カゴメ、テクノスルガ、マルマンコンピュータサービスなど)が、社会実装や共同研究について発表。ホールの通路では、参画機関の取り組みや研究をまとめたパネルやデモがずらりと並び、休憩時間も見学や体験する方で人だかりとなりました。
さらに、住民による健康づくりの代表的な事例として、弘前市健幸増進リーダー 八木橋会長からご報告いただきました。
また、パネルディスカッションでは、モデレーターに日経BP社 宮田特命編集委員、アドバイザーにCOI研究アドバイザー(構造化チーム)・名古屋大学 水野教授を迎え、前述の講演者(一部除く)と、花王㈱ 安川エグゼクティブフェロー、㈱ベネッセスタイルケア 奥村執行役員、本学COI 工藤プロジェクトリーダー、特別ゲスト 東京大学COIの池浦プロジェクトリーダーにご参加いただき、活発に意見交換が行われました。
最後に、弘前大学の柏倉副学長から閉会挨拶を頂戴して本フォーラムは大盛況のうちに幕を閉じました。