弘前大学と青森県、弘前市は、科学技術振興機構(JST)共催のもと、10月20日(金)、「弘前大学COI ヘルシーエイジング・イノベーションフォーラム2017」を一橋講堂(東京都千代田区)で開催しました。
まずは本フォーラムにご協力いただいた学内外の先生方や参画機関の皆様、スタッフのおかげで、東京での開催が3回目となるフォーラムは、今回も大成功となりました。あらためまして、皆様にお礼を申し上げます。
さて当日の参加者は首都圏の企業や大学、研究機関、住民、マスコミなど700人超となり、会場のホール1~3階まで埋め尽くすほどでした。
本フォーラムでは弘前大学COI拠点がめざす「健やかに老いる社会」の実現と、ひいては国民の健康寿命延伸とQOL(生活の質)・GNH(幸福度)の向上をめざし、世界最大級の超多項目2000健康ビッグデータを活用したAI等、最先端研究成果等を紹介したほか、さらに、これらを活用した新たな健康産業創出・社会実装のあり方などを各界の第一線で活躍する産学官民関係者が結集して、熱く議論しました。
開会にあたり、弘前大学長 佐藤敬、青森県副知事 佐々木郁夫、弘前副市長 山本昇が挨拶しました。共催者として、(国研)科学技術振興機構(JST) 理事 白木澤佳子氏、来賓を代表して、文部科学省 文部科学審議官 伊藤洋一氏と、COI STREAMビジョン1ビジョナリーリーダー(前協和発酵キリン社長) 松田譲氏よりご挨拶を頂戴しました。
基調講演では、弘前大学COI拠点長・研究統括(RL)・弘前大学大学院医学研究科 特任教授 中路重之が「真の健康イノベーション戦略を追求する」と題し、最新の研究や取り組みについて発表しました。
特別講演では3人の演者が登壇し、花王 エグゼクティブ・フェロー・弘前大学COI実装統括(IL)安川拓次氏が「内臓脂肪を見える化して食の健康革命を巻き起こす」、協和発酵バイオ 代表取締役社長 小谷近之氏が「発酵技術で健康イノベーション」、著名な料理研究家 浜内千波氏が「引き算料理を始めよう!」と題してご講演いただきました。
続いて、長野オリンピック金メダリストで、北海道千歳リハビリテーション大学 客員教授 清水宏保氏は「弘前大学COIにスポーツ医学への展開を期待する」と題してご発表いただきました。
健康ビッグデータ解析研究最前線(学)では、京都大学 奥野恭史先生、東京大学 井元清哉先生 平川晃弘先生が研究の進捗等についてご発表しました。
社会実装リレー(民)では青森県内の自治体や企業、住民から演者を迎えました。黒石市長 髙樋憲氏、青森銀行 石川啓太郎氏、みちのく銀行 稲庭勉氏、弘前保健所管内食生活改善推進員連絡協議会 会長でひろさき健幸増進リーダーの斎藤明子氏が、地域や職域で行うヘルスケアの現状と今後について語りました。
参画企業による社会実装リレーでは、ライオン 和田氏が口腔ケア、ベネッセ 吉田氏が健康教育、カゴメ 菅沼氏が野菜、エーザイ 田氏が認知症、クラシエ 稲益氏が冷え、イオン服部氏がモールウォーキング、ローソン大矢根氏が健康な食事、マルマンコンピュータサービスが健康管理のクラウドサービスについて、ご発表しました。
パネルディスカッションでは「最先端科学×地域健康活動→真の健康オープンイノベーション2.0」と題し、日経BP社特命編集委員 宮田満氏をモデレーター、COI総括ビジョナリーリーダー代理・名古屋大学総長補佐・同大医学部附属病院 教授 水野正明氏と、東京大学名誉教授・(一社)俯瞰工学研究所代表理事・ 弘前大学COIアドバイザリーボード委員会 座長 松島克守氏がアドバイザー、前述の演者がパネラーとなって議論を交わしました。拡大する産学官民連携チームと社会実装の現状に対し、パネラーからは期待とともに、絞り込んだうえでのさらなる推進といった提言もあり、貴重な意見交換の場となりました。
閉会にあたり、弘前大学副学長 柏倉幾郎が挨拶して、大盛況のうちに幕を閉じました。
弘前大学COIは今後も、学内外の先生方のご指導を賜りながら、本事業のさらなる推進と、青森県全体の地方創生を通じた地域貢献も目指し、躍進してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
弘前大学COIヘルシーエイジング・イノベーションサミット2017
【開会挨拶】
佐藤学長 佐々木副知事 山本副市長
【共催挨拶】
白木澤理事
【来賓挨拶】
伊藤文部科学審議官 松田ビジョナリーリーダー 小宮山ガバニング委員長
【基調講演】
中路特任教授
【特別講演】
安川氏 小谷氏 浜内氏
【特別企画】
清水氏
ビッグデータ解析研究最前線(学)
社会実装リレープレゼン(民)
斎藤氏
社会実装リレープレゼン(産)
和田氏 吉田氏 菅沼氏
田氏 稲益氏 服部氏
大矢根氏 宮本氏
【パネルディスカッション】
宮田モデレータ 水野アドバイザー 松島アドバイザー
工藤機構長 的場教授
【閉会挨拶】
柏倉副学長
【会場の様子】
【参画機関のパネル展示】