1月1日、弘前大学とカゴメは、共同研究講座「野菜生命科学講座」設置し、同9日、同大医学部において開所式を行いました。
開所式では、カゴメ 研究開発本部 自然健康研究部長 菅沼大行様、同大学長 佐藤敬先生、同大大学院医学系研究科長 若林孝一先生よりご挨拶を頂戴し、続けて同大大学院医学研究科多彩生命科学講座 教授 伊東健先生が講座の概要をご説明いたしました。
本講座では、認知症やメタボリックシンドローム等の慢性疾患の予防・改善において野菜摂取が寄与する科学的エビデンスの獲得と作用機序の解明と、野菜摂取量を増やすための社会的な仕組みづくりの開発を目的としております。
超高齢社会の到来に伴い、認知症やメタボリックシンドロームに代表される慢性疾患の予防や改善が我が国の喫緊の社会課題になっています。この課題解決に野菜摂取で貢献することを目的に、岩木プロジェクト健診のデータを活用し、野菜摂取が上記慢性疾患の予防や改善に寄与するエビデンスを獲得します。
また介入試験によるエビデンスに基づき、認知機能等の維持改善に役立つ食の開発につなげます。
さらに、日本人において不足している野菜摂取量を向上させることを目的に、弘前大学COIにて推進している啓発型健診や岩木プロジェクト健診を通じて、非侵襲で簡便・短時間に野菜の摂取量を見積もる仕組みとそれを活用した食事指導の有効性を検証し、その社会実装に結びつけることを目指します。
左から、中路重之先生、伊東健先生、清水直氏(カゴメ)、菅沼大行氏(カゴメ)、
佐藤敬先生(弘前大学長)、若林孝一先生(医学研究科長)、村下公一先生が参加しました。
カゴメ ニュースリリース
http://www.kagome.co.jp/library/company/news/2018/img/201801092.pdf
弘前大学医学研究科に共同研究講座
「野菜生命科学講座」を開設
~健康診断のビッグデータ解析で野菜の役割に迫る~