【活動報告】4月22日、弘前大学COIサテライト拠点である京都府立医科大学が「京丹後長寿研究報告会」を開催し、基調講演で京都府立医科大学の的場先生、弘前大学の中路先生らが講演しました。

 

 4月22日(日)、弘前大学COIサテライト拠点である京都府立医科大学と京丹後市は、科学技術振興機構と京都府の後援のもと、「京丹後長寿研究報告会」を京丹後市三根山総合福祉センターで開催しました。会場には、京丹後地域の住民を中心に、大学や自治体、企業の研究者約200名が来場し、盛況となりました。

 基調講演では、弘前大学の中路先生が「弘前大学COIについて:青森県の短命県返上活動」、京都府立医科大学の的場先生が「京丹後長寿研究が導く明るい日本の未来」と題して講演したほか、パネルディスカッションに登壇しました。

 京都府立医科大学と京丹後市は、COI本部が推進する「健康・医療データ連携事業」の一環で、弘前大学と共同で、平成29年8月から大規模疫学調査「京丹後コホート」を実施しています。京丹後市立弥栄病院で行っている健康診断を受診された方が100名を越え、この度、初年度の中間報告会を開催することになりました。

■京都府立医科大学は、平成27年12月に京丹後市と共同研究講座「長寿・地域疫学講座」を設置し、長寿者人口が全国平均の約2.8倍の地域である同市域において長寿の秘訣を探る研究を展開しています。
 京丹後コホート研究では、弘前大学COIと連携し、同大学が実施する「岩木健康増進プロジェクト」が有する2000項目の健康ビッグデータとの比較検証を実施しています。

本研究は、長寿地域(京都府丹後地域)と平均寿命が最も短い地域(青森県岩木地区)を比較する世界初の試みであり、長寿の秘訣を探るとともに、人類共通の課題である「健康な高齢化社会のあり方」を追求してきます。
 また本コホートは、弘前大学COIが中心となって、COI全体が戦略的に進めている「健康・医療データ連携事業」の一環です。

京都府立医科大学「長寿・地域疫学講座」
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/longlife/

京都府立医科大学サテライト拠点
http://coltem.com/

健康・医療データ連携事業 とは
岩木健康増進プロジェクトの健康ビッグデータを中心に、久山町研究や京丹後長寿コホートなど様々な地域で実施しているコホート研究で集めた健康・医療データを連携させる取り組みです。この連携によって、認知症・生活習慣病などの予兆発見や予防法開発などの加速につながります。