弘前大学COIは、政府の「アジア健康構想」プロジェクトの一環として2月25日~3月1日の5日間、ベトナム現地調査を実施しました。調査には、弘前大学医学研究科の中路特任教授、村下教授 他3名と、一般財団法人 食品産業センターから2名が参加。共同で、現地各機関(※)を訪問しました。
※ベトナム国立栄養研究所、国立ハイフォン医科薬科大学、現地企業数社 など。
経済成長の著しいベトナムにおいて、糖尿病をはじめとする生活習慣病は社会課題となっています。この課題解決に向けて、弘前大学COIが開発している啓発型健診を導入すべく健診実施機関となる予防医療センター等において、体制の構築を図りました。
中路特任教授は、ベトナム日本商工会議所会員企業対象に「職域健康づくりセミナー」を実施。弘前大学COIが取り組む啓発型健診の有用性を説明し、現地企業関係者から高い関心が寄せられました。2019年度中に、現地での啓発型健診のトライアルの実施を予定しています。
弘前大学COIは、今後も社会実装の加速化に向けた取り組みを強化していきます。活動内容については、随時ホームページに掲載いたします。
「アジア健康構想」とは
アジア健康構想は、日本の医療・介護サービス等のアジア展開を通じて、適切な医療・介護を中心に、疾病の予防、健康な食事等のヘルスケアサービス、健康な生活のための街づくり等、裾野の広いヘルスケアの充実を基本的な考えとする政府のプロジェクトです。人々の健康維持・向上を通じ、医療・介護への負担の軽減、医療・介護の持続可能性の向上に貢献していこうというものです。