日ごろより大変お世話になっております。
弘前大学は,2013年11月に文部科学省の事業である,革新的イノベーション創出プログラム(COI拠点研究事業)の拠点の一つに選ばれました。事業名は「認知症・生活習慣病研究とビッグデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」です。
本事業では,岩木健康増進プロジェクトで長年蓄積されたデータに今年のプロジェクト健診データを加えた膨大なデータから,生活習慣病(がん,脳卒中,心筋梗塞,認知症,糖尿病など)を予測したり予防したりする方法をみつけようというものです。もしそれができれば,青森県の短命県返上に役立ちますし,大げさでなく人類の健康に役立ちます。
この度,平成29年と30年に実施いたしました若手連携研究「認知症予防・早期発見を目指したゲノム・多層オミックス情報を活用したバイオマーカー探索(以後,本研究)」のデータ(血漿や測定値)を,引き続き活用させていただきたくご協力をお願い申し上げます。過去に採取したものを含め,可能な限り長期間保管し,継続して研究に用います。このお願いは,平成29年度に本研究に参加された皆さんにしております。
なお,個人情報の取り扱いについては細心の注意を払います。
1. 測定項目の追加:これまでの本研究により軽度認知障害のバイオマーカーとして血液中の細胞外小胞の中にある物質が注目されています。そこで、測定項目として新たに血液中の細胞外小胞内のマイクロRNAおよびタンパク質の解析を追加いたします。これにより軽度認知障害のバイオマーカーをより詳細に探索できるようになり、感度と特異度がより優れたバイオマーカーを見出すことができます。
2. ご提供いただいたデータの利用方法:個人データの匿名化(とくめいか)
平成29年から30年の本研究で収集した全データは,個人データ管理責任者が個人を特定できる情報を管理・保管し,照合のための番号を付与して個人情報を削除した匿名化データをCOIの研究参画機関を含む学内外の共同研究者に提供するため,個人が特定される(わかる)ことはありません。
3. 利用の目的:認知症の早期発見のためのバイオマーカー探索と認知症予兆発見法の開発研究のために利用されます。研究終了後は,20年間保管した上で,すみやかにデータを廃棄します。
4. 利用又は提供するデータの項目:これまでに本研究で得られた血液成分のデータと,過去に採取された血液検体が使用されます。新たに採血などのご協力をお願いすることはありません。
5. 利用する者の範囲:本研究に参画する学内外の共同研究者が使用します。これまで本研究に参画していた弘前大学大学院医学研究科および保健学研究科と東北大学東北メディカル・メガバンク機構に加え,新たにヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社の共同研究者が本研究に参画します。
6. 皆様のデータは,個人情報管理責任者である弘前大学大学院医学研究科分子生体防御学講座 助教 多田羅洋太が責任をもって管理します。データには個人情報管理責任者により照合のための番号が付与され,個人情報が削除された匿名化データが研究参画機関を含む学内外の共同研究者に提供されます。
7.データを利用されたくない(使って欲しくない)場合は,情報利用停止願を「弘前大学大学院医学研究科 分子生体防御学講座 助教 多田羅 洋太」宛にお送りください。その場合,それによってご本人が不利益をこうむることはありません。情報利用停止願を受け取った後にデータがこの研究に利用されることはありません。
ただし,すでに研究結果が論文などで公表されている場合には,公表ずみの結果を訂正することができませんので,あらかじめご了承ください。ただし,その場合でも個人の情報は公表されておりません。
データを利用してもいい場合には,ご連絡の必要はございません。
【お問合せ先および情報利用停止願送付先】
弘前大学大学院医学研究科分子生体防御学講座
助教 多田羅 洋太
住所:〒036-8562 弘前市在府町5
電話:0172-39-5015 FAX:0172-39-5157