【活動報告】8月10日、弘前大学COIサテライト拠点・京都府立医科大学が大規模疫学調査「京丹後コホート研究」の記者発表を行いました。

 8月10日、弘前大学COIサテライト拠点・京都府立医科大学が、報道機関の記者をお招きして、大規模疫学調査「京丹後コホート」開始の記者発表会を京都府立医科大学で行い、本研究の意義などを説明しました。当日は有力メディアが多数入りました。
 開会にあたり、出席者からご挨拶を頂戴しました。
 まずは弘前大学COIのサテライト拠点である京都府立医科大学より、学長・京丹後コホート研究「長寿・地域疫学講座」講座代表者竹中洋先生、循環器・腎臓内科学 教授・京丹後コホート研究 研究代表者 的場聖明先生、精神医学教室 教授 成本迅先生がご挨拶されました。
 続いて、弘前大学より、大学院医学研究科 社会医学講座 特任教・COI研究推進機構 研究リーダー 中路 重之先生、教授・副理事(研究担当)・COI研究推進機構 戦略統括 村下公一先生、大学院医学研究科 社会医学講座 講師 倉内静香先生がご挨拶しました。
 そして、的場先生が京丹後コホート研究に関して、京丹後地域の現状などを中心に、弘前大学との連携の理由などをご説明した後、インタビュー形式で記者の質問に先生方が回答しました。
 京丹後コホートと岩木健康増進プロジェクトそれぞれの特徴や違い、連携の意義に対する質問の他、弘前大学COIが中心となって実施する「健康・医療データ連携事業」の目指すところなどへの質問も多く寄せられました。

 記者発表会は終始和やかに進み、両大学が一丸となって健康長寿研究とデータ連携に取り組む強い決意が感じられました。

 
的場先生               中路先生


村下先生

 
報道機関が多数参加         会場の様子

「京丹後コホート研究」記者発表会
・日程: 8月10日(木)14:00~15:00
・場所: 京都府立医科大学 大学本部棟
    (京都市上京区河原町広小路上る梶井町 河原町キャンパス内)
・出席者:
 京都府立医科大学 学長 竹中 洋
 同大学 大学院医学研究科 循環器内科学 教授 的場 聖明
 弘前大学 大学院医学研究科 社会医学講座 特任教授 中路 重之
 同大学 教授・副理事(研究担当)・COI研究推進機構 戦略統括 村下 公一
 同大学 大学院医学研究科 社会医学講座 講師 倉内 静香
京都府立医科大学「長寿・地域疫学講座」
 京都府立医科大学は、京丹後市と共同研究講座「長寿・地域疫学講座」を設置し、長寿の秘訣を探る研究を展開していますが、今年度より「京丹後長寿コホート研究」を開始します。この研究では、弘前大学COIと連携し、同大学が実施する「岩木健康増進プロジェクト」が有する2000項目の健康ビッグデータとの比較検証を実施します。長寿地域(京都府丹後地域)と平均寿命が最も短い地域(青森県岩木地区)を比較する世界初の試みであり、長寿の秘訣を探るとともに、人類共通の課題である「健康な高齢化社会のあり方」を追求してきます。
 また本コホートは、弘前大学COIが中心となって、COI全体が戦略的に進めている「健康・医療データ連携事業」の一環です。
京都府立医科大学サテライト拠点
健康・医療データ連携事業とは
岩木健康増進プロジェクトの健康ビッグデータを中心に、久山町研究や京丹後長寿コホートなど様々な地域で実施しているコホート研究で集めた健康・医療データを連携させる取り組みです。この連携によって、認知症・生活習慣病などの予兆発見や予防法開発などの加速につながります。