【活動報告】弘前大学と弘前市、ライオン株式会社は、弘前市役所職員を対象に唾液検査、口腔カメラを活用した新たな歯科健診の第2回目を実施しました。今回の実施は2018年7月に実施された第1回目を継いで行われたものです。

 1月15日(火)から、弘前大学と弘前市、ライオン株式会社は、弘前市役所職員を対象に唾液検査、口腔カメラを活用した新たな歯科健診の有用性を検証する事を目的に第2回目を実施しました。
 治療目的の歯科受診ではなく、健診及びクリーニングを目的として歯科を受診される方は極めて少ないのが現状です。今回行った歯科健診は、質問票、唾液検査、口腔カメラを活用した歯科医師不在で実施できる新たな歯科スクリーニング健診であり、その有用性を検証しました。2018年7月に実施しました第1回目の健診時に立てた口腔保健の行動目標の達成度の確認、唾液検査、口腔カメラによる歯の健康度の再チェックを行いました。
 第2回目となる今回は第1回目の歯科健診を受けて、日常生活において口腔保健に関する行動変容があったのか、結果、受診者の口内環境はどのように変化したのかを確認し、併せて今後に向けての口腔保健指導を行うものです。
 16日(水)は弘前市の櫻田市長も受診者として参加し、また多くのマスコミも取材に訪れました。
 この健診は唾液検査システムSMT・口腔カメラ・質問票による歯科スクリーニングと歯科医師不在下での歯科スクリーニングの有用性を確認するとともに、低コスト・短時間でかつ受診者の口腔保健の行動変容を促す歯科保健検査の開発を目的としています。
 ライオン株式会社は、弘前大学COI参画企業の一つです。
弘前大学・弘前市・ライオン(株)が連携
唾液検査・口腔カメラを活用した歯科スクリーニング等の開発
●歯科保健検査の実施日: 1回目 平成30年7月2日(火)~5日(木)実施済
             2回目 平成31年1月15日(火)~18日(金)
●実施場所: 弘前大学大学院 医学研究科 健康未来イノベーションセンター
●対象者:  弘前市役所職員80名(各日20名×4日間)
●歯科保健検査の流れ: 受付→口臭測定→唾液検査→歯科検診→口内写真撮影

●唾液検査及び口腔写真に基づく事後教育の流れ: 質問票・唾液検査・口腔写真説明→歯周病と口腔保健行動→実技指導(バス法ブラッシング)→受診勧奨・相談