【重要なお知らせ】2023年度の岩木健康増進プロジェクト健診へご参加いただいた皆様へのお知らせ

 日頃より弘前大学COI拠点事業へご協力いただき,大変ありがとうございます。
 このお願いは2023年度の岩木健康増進プロジェクト健診へご参加いただいた皆様へご案内しております。
 弘前大学では下記の研究に用いるため,皆様の情報を利用させていただきますので,お知らせいたします。

研究課題名:大規模一般住民健診における生活の質と運動症状及び非運動症状の関連(PDF

研究の目的 
 Quality of Life (QOL) とは「生活の質」「生命の質」「人生の質」などと訳され、病気の有無ではなくその人の主観的幸福感を意味します。WHOによる定義は「その人が生活する文化や価値観の中で、目標や期待、基準、関心に関連する、自分の生活・人生の状況に対する個人の認識」です。QOLの中で健康状態に由来する要素に限定したものを健康関連 QOLHealth Related QOLHRQOL)と呼び、医療・保健・福祉領域において利用されています。パーキンソン病患者のQOLの計測法には39-item Parkinson’s Disease Questionnaire (PDQ-39)8-item Parkinson’s Disease Questionnaire (PDQ-8)Parkinson’s disease Quality of Life Scale (PDQUALIF)といった質問紙法が知られています。パーキンソン病患者のQOLに影響する因子ついてはオフ時間・年齢・罹病期間・就業状況・非運動症状(Kurihara et al., J Neurol Sci 2020; 419: 117172)、女性・MDS-UPDRS part I(非運動症状の指標)・MDS-UPDRS part II(日常生活動作の指標)(Ueno et al., Neurol Sci 2020; 41: 2867-2873)といった報告があります。このようにパーキンソン病は運動障害が主症状で運動障害を手がかりとして診断される疾患であり、治療のターゲットもほとんどの場合運動症状であるにも関わらず、患者のQOLには運動症状そのものよりも非運動症状(認知障害、精神症状、自律神経症状、嗅覚異常など)がより大きく影響することが近年指摘されており、治療目標にも影響を与えています。しかしこの関連を指摘してきた既報告ではパーキンソン病の患者以外の人ではどのような関連があるのかについて検討していません。非運動症状のQOLへの影響がパーキンソン病患者で特に強いのか、パーキンソン病患者以外の人と同様であるのかは不明です。そもそも、パーキンソン病患者以外の一般人口でPDQ-8MDS-UPDRS part Iがどのようなスコア分布を示すのか不明であり、これを確認することにも今後のパーキンソン病の診療や研究の発展のために大きな意義があります。

 なお,詳細は「大規模一般住民健診における生活の質と運動症状及び非運動症状の関連」の資料(PDF)をご確認ください。

 研究成果については,学会発表や論文投稿等の方法で公表されますが,その内容から対象者個人が特定される事はありません。そのため,本研究により個人に還元する臨床的意義のある結果は得られないため,個別の結果については原則としてお答えできません。

 この研究への利用にご同意いただけない場合は,「情報利用提供停止願い」をご提出ください。受領後,その方の試料・情報を対象から除外します。ただし,ご連絡いただいた時点で既に研究成果公表済の場合は,該当者のデータのみを削除する等の対応は出来かねますので,ご了承願います。

 本研究課題について,より詳細な内容をお知りになりたい場合や,試料・情報の利用に同意いただけない方/その代理人の方は,以下の連絡先までご連絡ください。


【連絡先】
 弘前大学医学部附属病院 脳神経内科
 講師 西嶌 春生
 住所:〒036-8562 弘前市在府町5
 電話:0172-39-5142
 Email:hnishiji@hirosaki-u.ac.jp

【情報利用停止願い送付先】
 弘前大学大学院医学研究科附属健康・医療データサイエンス研究センター
 医療データ解析学講座 教授 玉田 嘉紀
 住所:〒036-8562 弘前市在府町5
 電話:0172-39-5037(代表) FAX:0172-39-5205


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 情報利用提供停止願い(PDF)