【重要なお知らせ】2016・2017・2023・2024・2025年度の岩木健康増進プロジェクト健診へご参加いただいた皆様へのお知らせ

 このお願いは2016・2017・2023・2024・2025年度の岩木健康増進プロジェクト健診へご参加いただいた皆様へご案内しております。
 弘前大学では下記の研究に用いるため、皆様の情報を利用させていただきますので、お知らせいたします。

研究課題名:変形性膝関節症における腸内細菌叢・呼気ガスの縦断的役割の解明:腸-関節軸を標的とした疫学研究(PDF)

研究の目的 
 ひざの痛みや変形(変形性膝関節症)は、これまで「歳をとってひざの軟骨がすり減るために起こる」と考えられてきました。しかし最近の研究では、ひざだけの問題ではなく、体全体の状態と深くつながっていることがわかってきています。そのなかでいま特に注目されているのが、「おなかの中にすんでいる細菌たち(腸内細菌叢)」の存在です。
 私たちの腸には、たくさんの種類の細菌がすんでいて、食べたものを分解したり、体を守る仕組みを整えたり、時にはごく弱い炎症を引き起こしたりと、さまざまな働きをしています。この腸内細菌のバランスが、腸から離れたひざの関節の健康にまで影響しているのではないか——これが「腸-関節軸(腸とひざはつながっている)」という新しい考え方です。腸内細菌がつくり出す物質が血液にのって全身をめぐり、関節の炎症や痛みの感じ方に関わっている可能性が指摘されています。
 さらに私たちは、その手がかりを「吐く息(呼気ガス)」からも探ろうとしています。腸内細菌が食べ物を分解するときには、水素やメタンといったガスが生まれ、その一部は血液を通って肺に運ばれ、息として体の外に出てきます。つまり、息を調べることで、おなかの中で細菌がどのように働いているのかを、体を傷つけずに知ることができるのです。
 そこで本研究では、岩木健康増進プロジェクトに参加してくださる多くの方々のデータをお借りして、レントゲンで見たひざの傷み具合を軸にしながら、便から調べる腸内細菌のバランス、吐く息に含まれるガスの成分、血液検査でわかる炎症や代謝の状態、そして食事や運動の習慣との関係を、年齢や他の持病の影響も考え合わせたうえで、まとめて調べていきます。
 この研究のいちばんの特徴は、一度きりの検査で終わらせるのではなく、同じ方々に時間をおいて繰り返しご協力いただき、「その後どう変化していくか」を追いかけていく点(縦断的な調査)にあります。腸内細菌や息のガスの状態が、その後のひざの傷みや痛みの進み方とどう関係するのかを、時間の流れのなかで確かめたいと考えています。
 これによって、「ひざの傷み自体は元に戻せなくても、痛みやつらさが少なく元気に動けている方」の腸内細菌や体のなかにどんな共通点があるのかを明らかにしたいと考えています。その特徴がわかれば、食事や生活習慣を通じて腸内環境を整えることが、ひざの健康を守る新しい手立てになるかもしれません。年齢を重ねても自分らしく快適に過ごしていただくためのヒント(守ってくれる要因や、目印となる検査の手がかり)を見つけることにつながると期待しています。

 なお、詳細は「変形性膝関節症における腸内細菌叢・呼気ガスの縦断的役割の解明:腸-関節軸を標的とした疫学研究」の資料(PDF)をご確認ください。

 2016・2017・2023・2024・2025年度の健診にご参加いただいた方で、ご自身のデータが提供及び利用されることを希望されない場合には、「情報利用提供停止願」をご提出くださいますようお願い申し上げます。ただし、お申し出いただいた時点で既に研究成果公表済の場合は、データを削除する等の対応は出来かねますので、ご了承願います。

 また、本研究に関する詳細をお知りになりたい方は、以下に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。


【本件連絡先】
 弘前大学大学院医学研究科 整形外科学講座
 助教・石橋恭太
 住所 〒036-8562 青森県弘前市在府町5番地
 電話:0172-39-5083
 Email:kyota.i@hirosaki-u.ac.jp

【情報利用停止願い送付先】
 弘前大学大学院医学研究科附属健康・医療データサイエンス研究センター
 医療データ解析学講座 教授 玉田 嘉紀
 住所:〒036-8562 弘前市在府町5
 電話:0172-39-5037(代表) FAX:0172-39-5205


 情報利用提供停止願い(Word)
 情報利用提供停止願い(PDF)