ご挨拶 | 拠点概要

ご挨拶

well-beingな地域共創社会の実現へ

村下公一

●プロジェクトリーダー (拠点長)
村下公一
学長特別補佐/健康未来イノベーション研究機構長/教授

大学院医学研究科附属健康未来イノベーションセンター 副センター長

大学院医学研究科附属健康・医療データサイエンス研究センター 副センター長

大学院医学研究科附属バイオメディカルリサーチセンター 副センター長

 弘前大学では青森県の「短命県返上」を旗印に、青森県弘前市岩木地区の住民の皆様にご協力をいただき、2005年から岩木健康増進プロジェクト(大規模住民合同健診)を実施して参りました。文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの拠点として、疾患予兆法や予防法の開発等の課題を掲げ、社会課題解決に向けた研究活動を展開しました。
 2022年10月、文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の拠点に採択いただきました。健康を基軸に、地域の人々を健康にする魅力的な産業を創出することによって経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができ、心身共にQOLの高い状態での健康寿命を延伸する、well-beingな地域社会モデルの実現を目指します。このためには、多様な参画企業(大手有力企業や地元企業、ベンチャー企業等)、地域ファイナンス、弘前市・青森県をはじめとする地方自治体、医師会などの関係機関、健康リーダー等の市民の皆様、高校生や大学生といった若い世代の方々等、多様なステークホルダーとの連携が成功の鍵となってきます。幅広い交流や気づきの場づくりを積極的に行い、地域を元気にするインキュベーション環境を強力に形成します。
 COI-NEXTでは、より質を重視した「well-being」をコンセプトとし、COIで積み上げた成果を基盤に、地域の中核大学として、地域社会への貢献はもとより全日本・全世界へ研究成果を力強く展開していきます。この弘前の地で、最先端の革新的健康モデル(社会実験)を徹底して追求し、挑戦を続けます。岩木健康増進プロジェクト健診で蓄積した超多項目ビッグデータ(3000項目)をコアとした包括的リアルワールドデータプラットフォームが持つ研究的価値、社会的価値を更に強化し、真の社会イノベーション創出へと強力につなげます。世界で唯一無二の超多項目ビッグデータと強固な社会連携基盤を有する「弘前(HIROSAKI)」を、ヘルスケア(健康・予防)領域で革新的なチャレンジを目指す多様な企業・ベンチャー企業・大学・研究機関等が集結する世界最先端の一大健康(予防医学)研究拠点・プラットフォームへ発展させて参ります。
 ご協力をいただいている住民の皆様へ深く感謝申し上げるとともに、今後とも皆様のご指導、ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。


ライフ関連産業の創出と健康寿命の延伸に向けて

三村 申吾

●青森県知事
宮下 宗一郎

 弘前大学COI-NEXTプロジェクトは、健康を基軸とした「経済発展モデル」と「全世代型アプローチ」でWell-beingな地域共創社会の実現を目指すものであり、地域課題の解決や地域経済の発展に資することはもとより、「健康・長生きで安心して暮らせる青森県」の実現に向け、「青森県ライフイノベーション戦略アクションプラン」に基づき本県が取り組んでいるライフ関連産業の振興や健康寿命の延伸にも大きく貢献するものと期待しています。県としても、新たなビジネスの創出を積極的に支援するなど、引き続き、弘前大学を中心に産学官金が緊密に連携し、地域一丸となって取り組んでいきます。


「ひと」も「まち」も健康に地域の活力を最大化する新しい地域社会モデルの構築

櫻田 宏

●弘前市長
櫻田 宏 

 地域の人々を健康にする魅力的な産業を創出することによって経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができる地域社会の実現を目指す弘前大学COI-NEXTの取組は、「ひと」も「まち」も健康になる「健康都市弘前」の実現に向けた市の取組と合致するものです。弘前大学COIの成果である人とデータのプラットフォームを活かし、弘前大学と市が連携して、地域の活力を最大化する新しい地域社会モデルを構築するとともに、この研究成果が弘前から全国へ、世界へと広がることを期待しております。


健康で幸福な長寿社会の実現に向けて、弘前大学は挑戦を続けます!

福田眞作

●拠点運営機構設置責任者
福田眞作 弘前大学 学長

 弘前市の岩木地区(旧・岩木町)の大規模住民健康調査「岩木健康増進プロジェクト健診」から始まった短命県返上への取り組み。「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の採択を受け、全学部、自治体、住民、企業および全国の研究機関が参画する巨大プロジェクトに発展し、健康研究に関する産学官民連携の一大プラットフォームを形成しています。これからも弘前大学(COI-NEXT)がその中核となって、最短命県からの脱却、予防医学の発展に資するイノベーションおよび青森県発の新産業や雇用の創出にむけ、全学を挙げて挑戦を続けます。


大きな理念でCOI-NEXTへ

中路重之

●最高顧問
中路重之 弘前大学 特別顧問/総括拠点長

 2020年の平均寿命都道府県ランキングで青森県はまだ短命県脱出できませんでした。しかし、良く考えてください。一次予防周辺に力を入れてきたCOI活動において性急に結果を求めるのは無理です。喫煙開始から関連疾患が生じるまで少なくとも20-30年ぐらいの“潜伏期間”があります。弘前大学COIは多くの柱を立ててきました。全市町村の健康宣言、青森県健康経営認定制度、小中学校における健康教育、人材育成のための健やか力推進センター、そして弘前大学COIに集積されたビッグデータなどです。ツールとしてのQOL健診もそのひとつです。これらの柱(宝物)の上に大きな絵を描いていきましょう。若者・健康無関心層への取り組みや二次予防(健診)・医療との連携など、夢が広がります!目先にとらわれず大きな理念で団結し、さらに前進し、高みを目指しましょう。それがCOI-NEXTです。


弘前大学COI-NEXTのロゴについて