【プレスリリース】花王㈱は、弘前大学との共同研究により、内臓脂肪をためないためには①座位行動を減らすこと②少しでも多く、速く歩く習慣を身に着けることが、その対策となることを明らかにしました。

 花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、弘前大学COIが実施する「岩木健康増進プロジェクト健診」で得られた健康ビッグデータを活用して、活動量計により座位行動時間を、内臓脂肪計により内臓脂肪面積を精密に測定して、両者の関係性を検討しました。その結果、座位行動時間が長いほど内臓脂肪面積が大きいという関係性があることが明らかになりました。さらに、統計モデルを用いて、座位行動時間を30分減らし、家事などの低強度身体活動時間へと置き換えた場合の内臓脂肪面積への影響を推定したところ、置き換え前よりも2.4㎠小さい値が算出されました。
 このことから、内臓脂肪をためないためには、座っている時間を減らすように心がけることが、ひとつの対策になると考えられます。内臓脂肪を減らすことは、認知症リスクを減らすことにも寄与する可能性があると考えられます。

 本研究成果は、国際学術誌および国内学術誌にて論文発表されました。

 詳細は花王株式会社のニュースリリースをご覧ください。


【花王株式会社ニュースリリース】
 https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2022/20220907-001/
【Association of sedentary behaviour and physical activity with cardiometabolic health in Japanese adults. Sci Rep 12, 2262 (2022)】
 https://dx.doi.org/10.1038%2Fs41598-022-05302-y
【職域における歩行習慣改善支援プログラムの試行と健康増進の効果検証. 日本健康教育学会誌 2022年30巻3号230頁】